2023.03.24 FRI
ベルギー
3月、春が来ました!
早いもので、もう3月ですね。
私のロードレースという競技のシーズンでは、2月末からベルギーでのレースが多く開催されています。
このシーズン序盤、寒くて天気の悪いベルギーの中でもフランドル地方という場所では
“ベルギークラシック”と言われる石畳と細い農道、
国道のような広い道ではなく裏道のような民家の間を通るような道を使ったレースが行われる時期なのです。
この時期のベルギーはまだまだ寒く、最高気温も一桁、雨が降らないだけ良しというような環境でレースをしています。
コースだけでなく、このフランダースの環境と観客の熱狂は、
ここにしかないまさに“ベルギークラシック”とカテゴライズされることが納得できる
選手にとってもファンにとってもスペシャルなレースが毎週のように開催される期間なのです。
2月末のオープニングレースを皮切りに、ほぼ毎週、水曜土日でこのエリアのどこかでレースが開催されていて、
このベルギークラシックレースの最高峰と格付けされている
4月頭に行われるTour de Flanders(ツール・ド・フランドル)まで常にハイレベルなコンディションを保ちながらレースを走ります。
前述の通りこのタイプのレースは、寒く天気も悪い中、石畳に細い道、短く斜度のある上りを
100人以上の選手が位置どりをしながらレースをするのは、選手もファンもアドレナリンが出まくりな熱狂があります。
レースの展開が変わったりするような要所となる上りや石畳には全て通りに名前がついていて、
多くの選手は(観客も)その名前だけで、ああ、あの上りか、あの石畳か、とわかるくらいコースを知り尽くしています。
この自転車レースへの情熱や熱気は、生で見ないと言葉では全く伝わらないものが
ベルギー、フランダース地方にはあります。
そして、ベルギーでのレース後はベルギービールとワッフルを食べて、リカバリーはマストです。